山梨大学医学部 血液・腫瘍内科(血液内科) - Department of Hematology and Oncology
「基礎研究ができる人間はよき臨床医になれる」今では、懐かしい響きさえする先人の言葉である。専門医制度が重視され、若い医師が基礎研究にあまり興味を示さない日本の現状は、医学界にとって危機的状況と言える。我々は諸先輩が教えてくれた臨床における基礎研究の重要性を、今こそ医学生や若い臨床医に伝授していかなければならない。よきphysician-scientistを育成することは、そうたやすいことではないが、これからの日本にとって最も必要とされている人材であると確信している。臨床医でなければ得られない患者さんからの貴重な情報を基礎研究に生かし、患者さんに還元することこそ、理想の physician-scientistと言えるだろう。